ついにスペイン観光最後の一日となってしまいました。
午前中はプラド美術館。
私としては、今回の旅で一番楽しみにしていたところかもしれません。
なのに残念ながら、館内は撮影禁止。
でも逆に考えれば、写真に残せないからこそ鑑賞に集中できてよかったかも。
エル・グレコ、ディエゴ・ベラスケス、フランシスコ・デ・ゴヤを中心に解説していただきました。
一番印象的だったのはベラスケスの「ラス・メニーナス(官女たち)」。
まるでこの絵を見ている自分が絵の中の世界にいるような、不思議な感覚に陥りました。
絵の中にはベラスケス自身がいて、鏡に映っている(絵を見ている人側にいるように見える)フェリペ4世と王妃をキャンバスに描いている。
その様子を見ている王女と官女たちが描かれていて、絵を見る時の立ち位置を前後に変えることによって、光のあたり方や細かい部分の見え方が変わる。
なんだか自分もベラスケスに描かれているような気がしてくるというか・・・
ガイドさんの解説によると、空間だけでなくその場の空気をも描いているそうで、それってフルートを奏でる上でも大切なことだし、やっぱり音楽と美術は同じ芸術で、共通することがたくさんあるなぁ、と改めて実感しました。
たくさんの絵を鑑賞して思ったことは、自分の目で見ただけではそれを描いた画家が本当に伝えたかったことを理解できなくて、解説してもらって初めて分かることが多い。
もちろんそこに絵のおもしろさがあるのだろうけど、なんの説明もなく自分の目で見た時の印象だけではそれを知ることができないとなると、なんだか何が現実で何が真実なのか分からなくなってしまいそう。
でもそれって、現代社会を生きている私達にも言えることで、相手が口に出していることが真実とはかぎらないし、目に見える態度が全てでもない。
結局のところ一番信頼できるのは自分自身で、自分以外の人は相手のことを信じるしかないですよね。
私の場合、自分の感情を表現する手段としてフルートがあるのだと思います。
フルートを吹くと、その時の感情がそのまま音になって表れるので、イライラしてる時なんかはごまかしようがありません。。
フルート吹きたくなってきちゃいました!
だいぶ脱線してしまいましたが、プラド美術館はいろんなことを考えさせられてとても勉強になりました。
やっぱり美術館はいいですね。
観光に戻りまして、マドリッドの街の様子。
ZARAで今年らしいピンク色のコートを購入。
スペインブランドなので44.90ユーロ(約6500円)と格安でした!
近々写真をアップしたいと思います。
お楽しみに!!
これが本家本元のスペイン広場。
お昼ごはんのレストラン。
ここでタパスを楽しみました。
これが・・・
こうなって出てきました。
イワシの酢漬けに白ワイン。
スペイン風オムレツ。
などなど、とてもたくさん出てきました。。
デザートと一緒にいただいたカフェ・コン・レチェ、おいしかったです。
午後は古都トレドへ向かいます。