吹奏楽団本番終了

サントリーホールでの引退公演が終わりました。
最後の曲「ローマの松」の四楽章の最後の最後で、感動と寂しさと達成感で演奏しながら泣いてしまいました。
 
入団した頃は「5年も続けられるかなぁ?」と思っていたのに、いつからかこのバンドで演奏できることが誇りとなり、ここで楽しい仲間と音楽することに生きがいを感じていました。
だけどその一方で、仕事と家庭とバンドをこなす毎日の繰り返しでは成長できないと感じるようになり、人生の新たな一歩を踏み出したいと思っていた頃に今の家と出会い、自宅で楽器を吹ける環境を手に入れることができました。
そしてそれから数ヶ月後に赤ちゃんを授かり、今日の引退に至ったわけです。
 
大学四年生で自分の進路を考えた時、やっぱり私は吹奏楽でフルートを吹きたいと思って選んだこの道。
ただでさえ恵まれた環境の中だった上に、たくさんのソロを吹くチャンスも与えてもらってきました。
そこを離れる決断をしたのは他の誰でもない自分。
これから先「こうしていこう」と思っていることはあるけれど、それがうまくいく保証はどこにもありません。
だけど、私がこの18年ちかくの年月をかけて手にしたフルートの技術は、何があっても絶対に衰えさせません!
私の音を知っている人がまた耳にする度、私の音色を思い出してもらえるよう、これからもますます努力していきたいと思います。
 
吹奏楽団の活動を通して私は、世界で一番大切な人との出会いと、自分の新たな進むべき道を手に入れました。
今日の引退は50周年記念と同じように、終わりではなく始まりです!
 
ここで出会い、お世話になった全ての皆様に感謝しています。
心から、ありがとうごさいました。