真夜中の五分前 / 深夜前的五分钟

この半月間の書いていなかった出来事や、今の気持ちを書いていこうと思ったけれど、なんだかまだそういう気分になれないので、時系列関係なく、今の気分で綴っていこうと思います。

一昨日の夜、息子を19時半に寝かせて、母と一緒に「真夜中の五分前」を観に行ってきました。

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日中合作で、しかも撮影地が上海のこの映画、日本にいるうちに日本語字幕で観ておきたかったから念願叶って嬉しかったし、なんだか今の気分にマッチしていて、渇ききった心に少しだけ潤いが戻りました。
一度見ただけでは理解しきれなかったし、音や光の効果を含めて全てが綺麗な映画だったから、上海へ戻ったら中国語版でもう一度観たいです。
感情移入して何度も泣いてしまったり、上海の見慣れた景色が出てきて早く帰りたい気分になったり、中国語のセリフが少しは理解できる自分に気づいて嬉しくなったり、とっても忙しい129分でした(笑)

映画の中で、一番最初に出てきた上海の街並みは華山路でした。
他にも知っている景色がいくつかあって、一番印象的だったのは、タクシーに乗って、浦東から南浦大橋を渡って外灘方面へ行く時に、建ち並ぶ高層マンションの間から見えるローカルエリアにある古い住宅のバルコニーでのシーン。
浦東に住んでいた頃、タクシーの窓からほんの一瞬見え隠れするその景色を目にするのが密かな楽しみだったから、ガスった白い空の中、浦東の高層ビル群という背景の中に映し出されたその場所、今でも鮮明に思い出せます。
上海へ戻ったら、高架の上からしか見たことのないあのエリアを、自分の足で歩いてみたいな。

こうして上海のことを考えていると、いろんな思いが溢れてきます。
私が今思っていることを、このブログの記事として素直に書くことができるのは、まだ少し先になりそうです。
毎日毎日、ただただ早く上海へ帰りたいと願うばかり。
落ちる所まで落ちて、少しは前を向けそうになったと感じていたけれど、でもやっぱりまだ時間が必要みたい。
映画同様、五分前ではなく、今を生きる私を見せたい。
一時間早い日本ではなく、一時間遅い上海で、five minutes to tomorrowを迎えたい。


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