一区切り

先日も少し書きましたが、ついに浜松の自宅を売却することができました。

2009年6月に購入した、ダンナと私が勤務している会社の本社まで徒歩5分という好立地に見つけた建売の戸建て

もともとは注文住宅で建てるつもりだったものの、気に入る立地の土地が見つからず、諦めかけていた頃に出会い、一目惚れした物件でした。

和室を防音室に改築して、それこそ私達にとっては夢の城と言えるような家。

その翌年に息子が生まれ、さらにその翌年、私の育休中に、まさかのダンナ上海駐在の辞令。

ありがたいことに、私は一度退職して、ダンナが本帰国する時に復職できるという制度があるので、上海へ帯同することに迷いはありませんでした。

四年間の駐在を終えてのダンナの本帰国先は、まさかの東京。

私の復職先は浜松の本社と言われたものの、家族三人が離ればなれにならないために上海までついていったのに、日本に帰国してから東京と浜松で離れて生活するなんて考えられなく、かなりわがままを言わせてもらい、なんとか私も東京で復職させていただきましたが、その一年後、まさかのダンナ、浜松本社への転勤辞令。(会社的には人事異動の際、夫婦間の考慮はされない。)

結局今は、ダンナは浜松でマンションを借り、週に一度は出張で東京に来るという生活だけど、来年小学生になる息子にとっては、東京にいる方が何かと恵まれているし、ダンナも私も、今の生活に不満はなく過ごしています。

そんな流れの中で、自宅を売却しようと決めたのは、本帰国して東京に住み始めた頃。

ダンナも私も、いつか浜松の本社へ転勤になる可能性があることは分かっていたけれど、それがいつになるか分からない現実の中で、貸すわけでもなく所有しているだけの家はもったいないと判断し、売り出しました。

いろんな思い入れや思い出、家そのものはもちろんのこと、手放したくないモノ(グランドピアノや家中のカーテンとか)は数え切れないほどあったけれど、それらは全て、またお金を払えば手に入れられるものだし、いつ地震が起きるか分からない静岡県で、住んでもいない家を所有していること自体が最大のリスクだと判断しました。

本当に買ってくれる人が現れるのか不安でしたが、最終的には希望していた金額ぐらいで売却することができ、今は寂しい気持ちよりも、ほっとしてます。

これから先の人生も何があるか分からないから、今のところ、高すぎる都内で家を買うつもりはありません。(特に会社からの補助が出ている間は)

先週末、ダンナと妄想して楽しかったのが、いつか軽井沢や那須などの別荘地に家を買い、週末だけ車で行って、そこで過ごす生活。

都会に住んでいると、なぜか自然に囲まれた環境が恋しくなるし、首都圏と比べたら、びっくりするぐらいお得に家が買えそう。

少し前までは、家を持つことが人生最大の夢という価値観が当然かのような風潮でしたが、これからの時代は、断捨離的価値観がもっともっと進み、家すら持たないで、いつでもどこでも何にも(お金にも)縛られない生き方が主流になっていくのでは?と個人的には思います。

そう、その気になれば、海外へ移住だってできちゃう!

日本という国に住むことにこだわらなくても、いざという時には(老後?)、自分が心から住みたいと思える環境に身を置けるようになることが、私の人生の目標でもあります。

そんなことを考えながらも、金曜日の夕方から風邪が悪化してしまった私は、昨日の夕方から寝込んでいて、ダンナと息子は二人で義実家のある栃木までドライブへ。

浜松の家に停めていた愛車レガシィを、ついに東京で月極駐車場を借りることにして、契約開始までの間、一時的に義実家へ置かせてもらうことに。

昨日も車で、息子の用事や食事・買い物に出かけましたが、やっぱり車のある生活は便利で快適!

特に体調不良だった私にとっては、後部座席で寝ているだけで目的地に到着できるラクさが、とってもありがたかった(笑)

上海・東京と約6年、車なしの生活を送ってきたから、ないことに慣れていたし、駅近に住んでいることもあって、都内は電車でどこにでも行けるから必要性は感じていなかったけれど、やっぱりあればあったで便利。

ダンナが車で、浜松の家から運んできたものの一つが、このコルクボード。

(※画像を貼り替えのため、後日アップします。)
新婚の頃に住んでいた賃貸戸建て時代に買ったもので、購入した自宅では、防音室の壁に貼り付け、思い出の写真や旅先から送ったポストカードなどを貼っていました。

これからは東京の家で、息子の作品を飾っていきたいと思います。

息子も早速、何か貼り付けてました(笑)

最後の最後に残しておきたいものって、実はこういうなんでもないモノだったりすることに気がつき、これからも、こういう価値観を大事にして生きていきたいと思います☆

そして、今の家は狭いけれど、厳選した結果残ったモノだけに囲まれていて、今の私達家族にとってはベストな環境だから、これはこれで、一つの幸せのカタチ♪

ちなみに、上海在住時代に買いあさった思い出の品やストック類は、私の実家で保管してもらってます(笑)