人生の舵とり

最近、常々思うことがあります。

私は、基本的に平日9:00〜15:45は会社員(育児短時間勤務中)ですが、それはあくまで、私という人間の、ほんの一部の顔でしかないということ。

会社で仕事をしている時は、任せていただいている業務が会社の損益に直結することもあり、常に全体最適での判断をするよう心がけていますが、それも、たまたま今担当している業務がそれであり、長い会社員人生ではほんの数年のことだろうし、もっと言えば、会社からお給料をいただいているのだから、会社全体としてのあるべき姿を求め続けるのは当然のこと。

会社員としての私は、私の中のほんの一部であると同時に、仕事上でのおつきあいの中では、その会社の一社員として見られるわけだけど、そこで勘違いしてはいけないと強く思うのは、私個人の会社ではなく、雇われている立場であるという事実。

そこを直視していないと、会社の中での成果や評価が、自分という人間全てに対する立場や評価と勘違いしてしまい、それは良くも悪くも残念に思う。

私自身、自分が勤めている会社のことが大好きだし、会社の功績はもちろん嬉しいけれど、それはあくまで勤務先での出来事であって、私個人が、どんな生き方をして、自分の人生で何を成し遂げたいかは別(もちろん会社での経験が活かせることは多数あり)で、それは「自分の人生は、自分で舵をとる」と意識していないと、会社のために人生を捧げる人になってしまうような気がします。

それは仕事だけでなく、夫婦関係や親としての自分にも言えることで、家族のため・夫のため・子供のためだけに生きていては、自分の人生の舵とりを放棄しているようで、私にはそういう生き方はできないな、と最近強く感じています。

私は私の人生の舵を、自分のこの手で切って進んでいきたいから。

今日は仕事で、二ヶ月前の自分が、全体最適で判断した結果が良くなかったのか?と一瞬悩む出来事があったけれど、振り返れば、「その時の全体最適」としては正しい判断だったと思い直し、そうでなければ、深刻な事態になっていたかもしれないから、「これで良かった」と、二ヶ月前の自分を認めました。