景徳鎮の価値

景徳鎮旅行の続きです。

昼食を食べた後は、早速お気に入りの一品を探しに。

 

この日の上海は青空だったのに、景徳鎮空港へ降り立つ前に外を見たら、辺り一面真っ白。

間違いなく大気汚染。。

景徳鎮市って都会のイメージではないし、上海よりも南なのに、なんでそんなに空気汚いの?と疑問だったのですが、実際に歩いてみたら納得でした。

人民広場周辺は、この写真↓のように軒並み工事中で、元々綺麗な歩道が作られているのに、そこらじゅう掘り返して工事しているため、上や横だけでなく足元までもが危険な状態。

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こんなに広い範囲を一斉に工事している所、中国以外では見たことがありません。

私が初めて上海に来た八年前の浦東の陸家嘴周辺のようでした(笑)

何か建物の外装を統一させるための工事でもしているのかな?

とにかくこの辺りは、ものすごく埃っぽくてマスク必須だったし、工事の騒音もあちこちから聞こえてくる状況でした。

市街の工事だけでなく、もちろんこの付近に現代景徳鎮を大量生産するような工場もあるだろうから、大きな原因はそっちなのかもしれませんが。

 

そんな中にある、この市場?から物色スタート。

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建物の外側にも陶器が散りばめられていました。

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中には景徳鎮を扱うお店がずらりと並んでいて、どのお店も同じような物が並んでいるようにしか見えなくて、自分が何を欲しているのかも分からなくなる感じ。。

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人間って不思議で、少ししかない貴重なものだと欲しくてたまらなくなるけれど、逆にたくさんありすぎると大して欲しくないような気がしてきます。

って、「景徳鎮を自分で選んで買うために、わざわざ飛行機乗って来たんじゃないの?」と、自分で自分につっこみたくなります(笑)

 

次の市場を目指して歩いていたら、細い道の奥の方に、私が上海香港で買い集めてきた70~80年代のアンティーク景徳鎮を並べている露店を発見!

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もう、ここを見つけた瞬間、私にとっては宝の山!わざわざ香港で買ったポット↑もあるし!(しかも激安)

でもダンナにとっては「ただのガラクタ」だそうで、私がワクワクしてお宝を探し出そうとしているのに、「またこんな古くて汚いの買うの?もっとちゃんとした綺麗な物を買おうよ」と。。

いやいやいや、私はこれが欲しくてここまで来たの!

でもそう言われてみると、「これ以上集めてどうするの?」っていう気もしてきて、欲しいと思える品はたくさんあったものの、少し冷静になって、これまでに買って自宅にある物と同じシリーズだけを買おうと決めました。

そして、上海のあのお店も、香港のあの倉庫の一角も、やっぱり景徳鎮で仕入れていることを実感(どちらのお店よりも激安だから)し、ずっと自分の目で確かめてみたいと思っていたことが実現できて、なんだかものすごく納得できました。

 

次に行った市場がここ↓

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最初に行った所よりも更に規模が大きくて、全てのお店を見るのは到底無理。。

そしてやっぱり何が欲しいのか分からなくなり、結局ここでは何も買わずに終了。

 

最後に、高級な景徳鎮ばかりが並んでいたこのお店↓へ。

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先に行った二ヶ所の市場では、主に安いものしか見ていなかったから、このお店で綺麗に展示されていた高級品はやっぱり全然違っていて、値段が高くても納得できる美しさでした。

中国に住んでからというもの、全ての「モノ」において、価値や価格、本物と偽物、ブランドやメーカーなどに関する価値観がガラリと変わった上に、景徳鎮では更に、新品とアンティーク、現代的と古典的、手書きとプリント、炎で焼く窯か電子窯など、いろんな要素が組み合わさってくるから、もう何を基準に選び、どのくらいまでのお金を出したらいいのか分からなくなってしまいました。

でもそれって、現代の日本で生活していたら、なかなかそんなことを真面目に考える機会はないような気がするから、ある意味とてもいい経験をしたと思います。

 

次の記事へと続く。

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